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» 2019年07月18日 21時17分 公開

イーロン・マスクが立ち上げたNeuralink、脳マシンインタフェースを披露

米NeuralinkがBMI(Brain Machine Interface:脳マシンインタフェース)デバイスを披露。2020年に人を対象とした臨床試験を行う方針を示した。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 米Neuralinkは7月17日(米国時間)、BMI(Brain Machine Interface:脳マシンインタフェース)デバイスを開発し、2020年に人を対象とした臨床試験を行う方針を示した。同社のローンチ・イベントでCEOのイーロン・マスク氏が明らかにした。

イーロン・マスク氏(公式動画より)

 BMIは、大脳皮質に微細な電極を埋め込み、神経細胞の活動電位を直接読み出し、外部と情報として伝えるデバイス。Neuralinkは、まず脳の障害などで意思伝達が難しい人に向け、考えるだけでコンピューターに直接文字を入力できるシステムの開発を目指す。

 この日披露した「N1インプラント」は、多数の電極を持つ糸のような「スレッド」を大脳皮質に埋め込む侵襲的BMIだ(侵襲的:脳組織に侵入し、何らかのダメージを与える可能性がある操作のこと)。独自に開発した「N1チップ」は1つで1024チャンネルの入力(電極)に対応。N1インプラントは4つのN1チップと耳の裏に装着できるウェアラブルコンピューターと組み合わせた。プローブを高速に皮質に挿入できる脳神経外科用ロボットも開発した。

「N1インプラント」の埋め込みイメージ

 スレッド1本は直径4〜6マイクロメートルと髪の毛の20分の1程度の太さ。従来のBMIのように頭蓋骨にドリルで穴を開けて装着するのではなく、ごく小さな穴にロボットがミシンのように脳にスレッドを埋め込んでいくことで脳組織への影響を抑える。「まるでレーシック手術のよう」(マスク氏)に手術は短時間で終わり、患者はそのまま帰宅できるという。

ロボットがミシンのようにスレッドを埋め込んでいく
手術後のイメージ

 同時に開発中のiOS用アプリも公開。スマートフォンを直接操作し、1分間で40ワードを入力できるスピードを目指すとしている。

iOSアプリ

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