国際原子力機関(IAEA)は7月22日、事務局長の天野之弥氏(72歳)が死去したと発表した。健康上の理由で事務局長を辞任する見通しと、一部報道が17日に伝えていた。
天野之弥氏は1972年に外務省に入省し、マルセイユ総領事やウイーン国際機関日本政府代表部大使などを歴任。2009年12月に第5代IAEA事務局長に就任した。日本人の就任は初。任期4年の同職で2回の再任を受け、17年12月から3期目の任期中だった。
IAEAは深い悲しみを表明するとともに、天野氏が正式に辞任を申し出るためにIAEAに伝えていた書面を発表している。
「過去十年間、IAEAは加盟国と機関職員の献身により『平和と発展のための原子力』という目標を達成するための具体的な成果を出してきた。私はこの業績をとても誇りに思い、加盟国と機関職員に感謝する」
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