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» 2019年08月05日 15時29分 公開

等身大のAIキャラクターがご案内 「インフォロイド」正式サービス開始

等身大の立体的なキャラクターが会話を通じて施設を案内する。イージェーワークスの「インフォロイド」は「単なる情報端末ではなく、アトラクションにもなるプラットフォーム」という。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 Web開発事業などを手掛けるイージェーワークス(神奈川県横浜市)は8月5日、AI(人工知能)を活用したアニメ風のキャラクターが商業施設などを案内する情報サービス「インフォロイド」の提供を開始した。初期導入費用は300万円から。

「インフォロイド」。オリジナルキャラクターの「出逢蒔奈」(であいまきな)は17歳の高校生。先祖代々神社の家柄で育ち、巫女さんもやっているという設定だ。ラテン語の「DEA EX MACHINA」(時計仕掛けの女神)から命名した

 インフォロイドは、大型の透過型液晶ディスプレイに映し出された立体的なキャラクターが、来客と会話しながら施設案内やレコメンドを行う一種のデジタルサイネージだ。音声合成エンジンに名古屋工業大学発のベンチャー企業、テクノスピーチの技術を採用し、カメラで人を認識すると「こんにちは!」などと声を掛ける。トイレや売店の場所は地図を表示しながら説明し、「踊って」といわれればダンスも披露する。「単なる情報端末ではなく、アトラクションにもなるプラットフォームを目指した」(イージェーワークス)

お客を見つけて声を掛ける

 アンケートや広告にも活用できる。インフォロイドは、「今日は何を楽しみに来たのかな?」などと質問して来場目的などを聞き、そのデータを蓄積。施設のマーケティングなどに活用できるという。また今後は、交通広告やデジタルサイネージ開発を手掛ける広告代理店のエヌケービーと協力。広告用動画素材をあらかじめ設定した形式に自動変換して入稿できる「NKBクラウド」と連携し、広告の配信やイベントへの誘導などが容易に行えるようにする。

 2018年5月に横浜アリーナで実施した実証実験では、横浜デジタルアーツの学生がデザインしたオリジナルキャラクター「蟻十(ありとう)あんず」が施設情報や終電の時間などを案内した。アニメ風のデザインにしたのは、いわゆる「不気味の谷」問題を回避するためで、新キャラクターの「出逢蒔奈」(であいまきな)も同様にアニメ風にした。

 ハードウェアは、実証実験の結果を踏まえて用途に合わせた3種類を用意した。70インチの透過型液晶ディスプレイを縦に使い、キャラクターを等身大で映し出す大型モデルの他、43インチの透過型液晶ディスプレイを使った小型モデル、一般的な43インチ液晶の低コストモデルで、いずれもマイクとスピーカー、カメラを内蔵している。

43インチの透過型液晶ディスプレイを採用した小型モデル。キャスターを備え、移動も容易にした

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