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ふくおかFG、地銀初のネット銀行参入 「みんなの銀行」20年度中に開業へ

» 2019年08月07日 11時44分 公開
[ITmedia]

 福岡銀行などを傘下に持つ金融持ち株会社、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は8月7日、2020年度中をめどにインターネット専業銀行「みんなの銀行」を開業する計画を発表した。同日付で準備会社を設立し、銀行免許の取得を目指す。地方銀行のネット銀行参入は初めて。

 IT企業など異業種による金融業への参入が相次ぐ中で、ネット銀行を設立することで、若年層の銀行離れに歯止めをかける狙いがある。

新しい顧客のニーズに応える

 ふくおかFGは、ネット銀行に参入する背景について「(スマートフォンなどに慣れ親しんだ)デジタルネイティブな顧客が増加し、既存の銀行・金融サービスでは、新しい顧客のニーズに十分に応えられないシーンが生じ始めている」と説明する。

 こうした顧客のニーズに応えるため、新銀行設立に向けた取り組みでは「銀行の3大業務である預金・為替・貸付と、3大機能である金融仲介・決済・信用創造に着目し、従来の枠組みにとらわれることなく、銀行の仕組みを再定義する」という。

 新銀行の具体的なコンセプトやサービス内容、設立スケジュールなどの詳細は、決まり次第発表する。

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