米Amazon Web Servicesが提供するクラウドサービス「AWS」の東京リージョンのデータセンターで、8月23日午後1時ごろから障害が発生している。この影響で、国内の複数のサービスで一時利用できない状態が続いた。同社は障害の原因を特定済みで、復旧を急いでいる。
米AWSは午後8時ごろ、障害の大部分を復旧したことを明らかにした。障害の原因は「サーバの過熱」だったという。
(追記ここまで)
障害が起きているのは、クラウドサーバの「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)とクラウドデータベースの「Amazon Relational Database Service」(RDS)。先にEC2のネットワーク障害が午後1時18分に確認され、次いでRDSの障害が午後2時22分に確認された。
同社は各障害の原因を特定したとしており、EC2については午後3時40分から、RDSについては午後4時1分から復旧作業を始めている。
この影響で、国内の複数のサービスが一時利用できない状態が続いた。モバイル決済サービス「PayPay」では、支払いやチャージ、送受金が利用不能に。シェアサイクル「ドコモ・バイクシェア」では自転車の貸し出しや返却ができない状態になった。仮想通貨取引所「Zaif」では入出金など一部のサービスが利用しづらくなったが、取引注文の遅延はなかったという。その他、AWSでゲームデータなどを配信している「アズールレーン」などのオンラインゲームも影響を受けた。
午後6時現在、影響を受けたサービスの一部が再開するなど、段階的に復旧が進んでいるとみられる。
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