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相鉄バス、客を乗せた自動運転バス運行へ 技術水準は「レベル2」 横浜市内で実験

» 2019年08月27日 21時21分 公開
[ITmedia]

 神奈川県内を運行する相鉄バスと群馬大学は8月27日、自動運転の大型バスに客を乗せ、横浜市内の「よこはま動物園ズーラシア」「里山ガーデン」の間を走行する実証実験を行うと発表した。9月14日〜10月14日の金〜月曜日に、約900メートルのコースを1日に16往復する。

 同時期に開かれるイベント「里山ガーデンフェスタ」の来場者の利用を見込む。運賃は無料だが、バスの運行に当たっては、同イベントの実行委員会が相鉄バスと群馬大に営業を委託する形を取る。自動運転の大型バスを営業目的で運行する実証実験は日本初という。

photo 実験で使用する自動運転バス

 実験では、相鉄バスが保有するハイブリッドバスを使用する。走行速度は約20キロで、自動運転技術は「レべル2」。あくまでドライバーが主体で、システムは部分的な運転支援を担う。安全性に支障が出た場合は、完全な手動運転に切り替える。

 実験でバスに搭載する自動運転技術は群馬大が開発した。同大は地域に根差した自動運転による移動サービスを研究・開発しており、相鉄バスとは4月に共同研究をスタートしていた。

 両者は今後も大型バスを使った実験を継続する予定で、将来的には「レベル4」(限定された領域内での完全自動運転)による営業運行を目指すという。

photo 実験の概要

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