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スパコン「富岳」ロゴ決定 山頂モチーフで「高性能」「対象分野の広さ」表現

» 2019年08月28日 13時48分 公開
[ITmedia]

 理化学研究所は8月27日、スーパーコンピュータ「京」の後継機で、2021年ごろに運用を始める予定の「富岳」のロゴマークを発表した。名称の由来になった富士山のように高く(性能が高く)、裾野が広い(対象分野が広い)といった特徴を表現し、研究開発の意義や狙いをアピールする。

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 ロゴマークは、富士山を思わせるデザインの中に「富岳」の2文字をあしらった。山頂のごつごつとした様子をモチーフにしたといい、理研は「『岳』とは、かどだっていかめしいさまを意味する。妥協なく作り上げられた知恵の粋である『富岳』の性能の高さとユーザーの広がりを表現した」と説明している。

 理研は富岳に、京の最大100倍の実行性能を持たせることを目指しており、計算科学研究センター(神戸市)で設置作業を進めている。設置後は創薬や防災などのシミュレーションに加え、AI、ビッグデータ分析の基盤として活用する予定だ。

photo 「富岳」の名称を発表する理研の松本紘理事長=5月の記者会見で撮影

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