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» 2019年08月30日 18時04分 公開

ディープラーニングで降水量を1時間単位で予測 日本気象協会が開発

日本気象協会が、ディープラーニングの技術を活用して従来より詳細な降水予測ができる技術を開発した。

[谷井将人,ITmedia]

 日本気象協会は8月30日、ディープラーニング(深層学習)技術を活用し、細かい地域範囲の降水量を1時間単位で予測できる技術を開発したと発表した。これまでの手法で必要だったスーパーコンピュータがなくても、短時間で、より詳しい降水予測ができる。

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 これまでは気象庁から提供される気象予測データを基に、20キロ四方の範囲の降水量を3時間単位で予測していたが、ディープラーニングの技術を活用することで、5キロ四方の範囲を1時間単位で予測できるようになった。これまでも降水予想の範囲をAIで詳細化する手法はあったが、予想の単位時間を詳細化したのは業界初という。

photo 気象庁の全球モデル(GSM)

 今回の技術は統計的な方法で粗い気象データをより細かいデータに変換する「統計的ダウンスケーリング」の一種。従来は、詳細に降雨量を予測するためには高性能なスーパーコンピュータが必要だったが、深層学習の一種である「畳み込みニューラルネットワーク」(CNN)を使うことで、一般的なコンピュータでも予測の計算ができるようになったという。

 ゆくゆくは風の予測など雨以外の予測にも活用し、防災や減災に役立てるという

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