東京電力ホールディングスは9月11日、台風15号の影響による千葉県などの停電について、完全復旧のめどが立っていないと発表した。同社は10日時点で「11日中の完全復旧を目指す」としていたが、「10日時点の報告より大幅な被害が確認された」とし、見通しを修正した。
9日に関東地方を通過した大型の台風15号の影響により、千葉県を中心として関東地方の広い範囲で一時93万4900軒が停電した。10日午後5時には約58万軒まで減少した。
10日午後5時時点の発表では「11日朝までに約46万軒が復旧する見通し」としていたが、同社は11日の会見で、「復旧作業に当たったところ、例えば変圧器の交換だけではなく電柱ごと復旧が必要など、被害規模が大きかった」と話した。
千葉市で現在も停電している約6万軒については、12日中に復旧できる見通し。木更津市、成田市などのエリアについては13日以降の復旧になるとし、「見通しが立っていない」(同社)としている。
千葉県以外のエリアについては、東京都の島しょ部の一部を除き、台風の影響による停電については復旧しているという。
同社は、「想定が甘かったと反省している。現段階としてまだ一週間かかる被害規模だとは考えていない。早期の復旧に努める」とコメントした。
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