LINEは9月11日、新聞の折り込み広告などに使われるチラシを電子化し、コミュニケーションアプリ「LINE」で配信するサービス「LINEチラシ」を始めると発表した。ユーザーの居住エリアなどを基に、近隣店舗の商品情報などをLINE上に表示する仕組みで、小売店などへの送客を見込む。同日から小売・流通事業者向けに提供し、10月からユーザーへの広告配信を始める予定。
国内で新聞の発行部数と購読率が減少を続け、チラシの広告効果が低減していることを踏まえた施策。豊富なチラシの制作実績を持つ大日本印刷をパートナー企業に迎え、サービス販売などの面で協力する。
LINEチラシの広告主は、「大特価市」「本日限り」といったおなじみの文言や、食品の画像・価格などを掲載したデジタルチラシをLINEユーザーに配信できる。チラシの形式をとらない商品広告を表示させることも可能。広告を掲出するエリアは「LINEウォレット」「タイムライン」「トークルーム」(LINE公式アカウントによるプッシュ通知)から選択できる。
LINEユーザーは「マイページ」上に居住エリアを登録したり、気になる商品を「お気に入り」に登録したりといった操作が可能。広告主は、ユーザーが登録した情報や閲覧履歴を踏まえ、チラシの内容をパーソナライズできる。取引実績のある顧客だけにプッシュ通知を送るなど、配信方法はセグメント別に変えられる。
今後は実店舗にBeacon端末などを設置し、来店者の推移を計測できるオプションサービスも始める予定だ。
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