ジェームズダイソン財団は9月19日、次世代のエンジニア育成を目指す国際エンジニアリングアワード「James Dyson Award」(以下、JDA)の国内受賞作を発表した。国内最優秀賞は、子供がヘルメットをかぶらないと外れない自転車のロックシステム「PROLO」に決定した。
PROLOを作ったのは、法政大学大学院デザイン工学研究科システムデザイン専攻の守屋輝一氏ら7人のチーム。独自のリサーチにより「子供は親の目の届かないところではヘルメットを外しがち」と分かり、ヘルメットそのものをロックの鍵にするアイデアを思いついたという。
ヘルメットに赤外線LEDとフォトトランジスタを取り付け、LEDが照射した光を頭部が遮ることでヘルメットの着用を検出する。子どもがヘルメットをかぶるとロックが解除され、脱ぐとロックがかかる仕組みだ。
JDA国内審査員を務めるデザインエンジニアの緒方壽人氏は、「一連の自然な所作の中でヘルメットの着用を徹底させるという着眼点が素晴らしい。シェアサイクルなど都市にパーソナルモビリティが普及していく中で安全性の確保が課題になるのは間違いなく、社会課題の解決という意味でも可能性を感じさせる」と評した。
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