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小林麻央さんなど42人のAmebaブログ、国会図書館が保存 「後世に伝える意義が大きい」

» 2019年10月01日 14時20分 公開
[ITmedia]

 サイバーエージェントは10月1日、同社が運営するブログサービス「Ameba」で、元フリーアナウンサーの小林麻央さんなど42人のブログが、国立国会図書館のWebアーカイブ(WARP)に保存されたと発表した。同館は「現代社会の生の情報を記録する資料として、後世に伝える意義が大きい」と判断した。

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 同館は2002年にインターネット資料収集の取り組みを始めたが、ブログを収集するのは今回が初めて。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、その妻で元フリーアナウンサーの小林麻央さん、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん、元卓球選手の福原愛さんなど42人のブログの保存を決めた。

 17年6月に乳がんで死去した小林さんは、16年9月のブログ開設から約10カ月間で352本の記事を公開。亡くなる直前まで、闘病中の思いをつづり、反響を呼んだ。小林さんのブログには、訃報が伝えられてからの10日間で約1000万人が訪れたという。

 ネット上の情報は更新・改廃がされやすく、Webサイト自体が消滅してしまう可能性もあり、17年には小林さん、近藤さんのブログが「後世の研究者、一般社会のために貴重な記録」として、米スタンフォード大学東アジア図書館のWebアーカイブコレクションに保存されていた。

 サイバーエージェントは「ブログはネットで書く日記のような役割を担っていたが、最近では発信される内容が多岐にわたり、テレビやメディアでの報道の情報源になったり、コンテンツとしてドラマ化や書籍化されたりするなど、ブログがきっかけで世の中の注目を集める話題が生まれることも多く見受けられる」と説明。ブログを保存する取り組みは「後世の人類や研究者にとって、貴重な資料になることが予測される」としている。

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