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乗っている電車の運行情報をラジコアプリの画面で確認 ヤマハ「SoundUD」活用で

» 2019年10月02日 21時01分 公開
[ITmedia]

 radikoとヤマハは10月2日、ストリーミング配信で全国のラジオが聞ける「ラジコアプリ」に、ヤマハが開発した「SoundUD」技術を導入し、「街の情報」機能を追加すると発表した。ラジオを聞きながら乗っている電車の運行情報やお店のクーポンなどを取得し、スマホ画面で確認できる。

ストリーミングラジオを聴いているときに情報を受信

 SoundUDは、スピーカーから「音声トリガー」と呼ばれる音響通信信号を発信し、スマホのマイクが拾うことで各種データを取得する技術。その場所にいる人に限定し、音声とは別のテキスト情報を伝えられることから、訪日外国人や障がい者に向けたユニバーサル情報伝達手段として注目されている。今年9月には首都圏の鉄道やバス、航空会社など15社が共同で、海外からの旅行客に向け、SoundUDを活用した多言語案内情報サービスを順次開始すると発表した。

ラジコアプリ上の表示イメージ

 街の情報は、公共交通機関などに広がりつつあるSoundUDのインフラを活用し、生活情報や防災情報を提供するというもの。これまではSoundUD対応アプリが「おもてなしガイド」など訪日外国人向けに限られていたが、月間ユニークユーザー約750万人のラジコアプリが加わることで利用者増も期待される。「ラジオを聞くときは(イヤフォンで)耳をふさいでいることもあり、電車の運行情報などは利便性が高いと考えている」(ヤマハ)。

「街の情報」を受信できる主なスポット

 既に京急や京成、東急といった首都圏の一部私鉄の他(一部駅を除く)、大阪の御堂筋線や福岡地下鉄の一部駅、渋谷センター街などで受信できる。今後は首都圏の主要交通機関を中心に大規模スポーツ施設やスタジアムなどにも対応スポットを広げる計画だ。

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