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「ルパン三世」はどうやって認証を突破した? 他人をアテにする「人脈認証」を考える架空世界で「認証」を知る(2/4 ページ)

» 2019年10月08日 07時00分 公開
[朽木海ITmedia]

 大東京銀行に「天才金庫」がやってきた。町工場の発明家・ヒラメキ兄弟が開発した金庫で、開ける人間の頭脳の力「脳力(のうちから)」を測定する機能がある。

 しかも、脳力が「0」にならないと絶対に開かない仕組みなのだ。脳力「0」なのは、ヒラメキ兄弟の兄しかおらず、この兄にしか開けられないという金庫、果たして金庫としての役割を果たすのか? ……はともかく、この金庫になぜかルパンが、全く脈絡もなく挑戦する流れに。

 ルパンの脳力はなんと「300」。この金庫、ルパンはどうやって開けるのか? という、聞くだけで頭の悪くなりそうなストーリーである。一応、脳力は生体認証の一種ということでいいのだろうか。要するに「完全なアホ」でないと開けられない金庫ということのようだが、どのようにしてこの「脳力」を測定しているのかは非常に興味深い。

 論理的思考能力を持っているかどうかを機械が判定するのであれば、通常はクイズ形式でテストを繰り返していくのが一般的だが、「天才金庫」の場合はセンサーをかぶるだけで「脳力」が測定されていた。

 果たして、アホ特有の脳波パターンというのがあるのか? 兄の脳波パターンをサンプルにしているだけじゃないのか? と、いろいろツッコミたいところはあるのだが。まぁ、ヒラメキ兄弟(主に弟の方)はすごい発明をしたのかもしれない。

 一方ルパンは「アホの顔」をすることによって「脳力」を大幅に下げることに成功するが、「脳力」0には今一歩届かない。

 最終的にルパンはどうやって金庫を突破したのか? それはぜひ配信などで確認していただきたい。こういういかにも頭の悪い話は、昔のルパンのオマージュといった感じで、筆者はとても好きである。

コネがあれば他人の倉庫から出し入れ自在?

 続いて紹介するのは同じく「PART5」の第7話「その名はアルベール」。新たな連続ストーリーの1話目だ。

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