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知ると欲しくなる危険なハイエンドカメラ、ソニー「α7R IV」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

» 2019年10月26日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 製品発表会では、「Speed × AI」としてAIを活用したリアルタイムイメージ処理を主張していた。ソニーらしい進化の方向だ。

 ついでに夜の写真も。

夜の道路をF11に絞って撮影。ISO2500だがしっかり描写してくれている(24-105mm 105mm 1/30秒 F11 -1 ISO2500)

 ボディ内手ブレ補正は持っているけれども、さすがに画素数が多いので、ほんのちょっとのブレでも記録され、等倍で見るとそれが分かってしまうので、シャッタースピードを落として撮るときは注意したい。ちょっと早めに維持しておくよう気をつけるといいかと思う。

 ISO感度は最高でISO102400までだが、画素数がぐっと上がった分ちょっと不利なのは否めない。α7R IIIと比べると、超高感度時のノイズはちょっと増えたが、それは等倍表示で見比べるからで、画素数が一気に増えた分、同じような大きさで見る分にはまったく感じない。

ISO800から6400まで
ISO12800から102400まで。ただしISO51200以上は拡張ISO感度

画質のみならず操作感も見直された

 実は画素数より良くなったなと思ったのは操作感。

 基本デザインは同じだが、細かい改良が非常に多いのだ。

 最初に気づいたのはシャッター。シャッターの感触が全然違う。今までのα7はミラーレス機とは思えないくらいシャッター音やシャッター時のショックがあったが、それが抑制され、撮影時の微細な振動も気にならなくなった。この新しいシャッターは良い。

55mm F1.8を装着して構えてもらった。グリップしやすくなりシャッターも改善

 続いてボタンやダイヤルの配置は基本的に変わらないが、グリップの形状が見直されてホールド感が良くなると同時に、前ダイヤルが少し斜めになって回しやすくなった。

グリップのデザイン、シャッターボタンと前電子ダイヤルの傾斜にも注目

 露出補正ダイヤルにロック機構が付き、不用意に回してしまうことがなくなった。背面のスティック(マルチセレクター)のデザインが変わり、親指でしっかり操作できるようになった。

 各方向からの写真をどうぞ。

正面から
背面から。ボタンの凹凸がはっきりし、スティックのデザインも見直されて操作しやすくなった
上面から。電子ダイヤルと露出補正ダイヤルを変更。露出補正ダイヤルは誤って回しづらくなった

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