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「フェス化」で激変する東京モーターショーのかたちスマートモビリティーで激変する乗り物と移動のかたち(2/3 ページ)

» 2019年10月31日 08時00分 公開
[野間恒毅ITmedia]

もはや当然となった運転支援技術とコネクテッド

 車両展示に比べ、比較的地味ではあるが、既にサポートするのが当然となった運転支援技術とコネクテッド。

 運転支援技術は自動運転技術の前段階に相当し、衝突被害軽減ブレーキ、歩行者検知、前車追随型クルーズコントロールなどさまざまな機能を包括するが、各社の呼び方がまちまちで機能差が大きく、例えばABSやTCS(トラクションコントロール)といった用語に統一されていないため分かりにくい。ただ、もはや軽自動車といえども運転支援技術搭載は当然となったため取り立てて大きくアピールすることもない、というのが実情だろう。

 また車両がクラウドと接続されて各種サービスを受けられるコネクテッド。こちらは用語が統一されており分かりやすいが、こちらもこれだけ世界的にスマートフォンが流通し使われている時代なので、当然のものとなっている。数年前は珍しかった車内のUSB端子だが、今では定員分用意されているし、もちろんカーオーディオとの接続は有線、Bluetooth経由ともに当たり前である。

 簡単に言えばクルマのインターネット化であり、インフラは整備されたため差別化するにはサービスの違いとなる。各社ユーザーインタフェースに凝ったり、カーナビがスマートフォンアプリと連動し、駐車場で降車後もナビを続けるといったクラウド型サービスを開発している。

photo 日産コネクテッドアプリコンセプト 写真撮影:筆者 撮影場所:日産社内

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