コロプラが11月6日に発表した2019年9月期の通期連結業績は、売上高が前年比15.0%減の389億2000万円、営業利益が57.5%減の29億5200万円、最終利益が74.5%減の10億7000万円と減収減益だった。
「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」「白猫プロジェクト」といった既存ゲームの不調が響いた。海外展開中のタイトルも低調に推移した。
しかし、コロプラの連結業績は9月12日に「ドラゴンクエストウォーク」をリリースしてから改善の兆しを見せている。19年7〜9月期の売上高は、前四半期比42.5%増の113億4100万円に拡大。営業利益は24億5900万円で、前四半期の0円(収支トントン)から大きく伸びた。
同社の四半期決算が増収に転じるのは4四半期ぶり。ドラクエウォークの売り上げが19年7〜9月期に寄与した期間がわずか2週間であることを考慮すると、その収益性の高さがうかがえる。
ドラクエ効果もあり、20年9月期の既存タイトル全体の減収率は前期の20〜30%程度に収まる見込み。新規タイトルは3〜4本リリースする予定だ。同社は「『DQウォーク』に続き、『新しい遊び方の提案』を含むタイトルを開発中」としている。
「新作の予測が困難である」とし、通期連結業績予想は非開示としている。
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