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「IBMに買収されたが、これからも独立した立場だ」――Red Hat幹部、ブレない戦略語る(2/2 ページ)

» 2019年11月20日 16時52分 公開
[吉澤亨史ITmedia]
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成田空港の“顔パス”搭乗手続きにもRed Hat製品を採用

 最後の登壇したのは、レッドハット日本法人の望月弘一代表取締役。日本法人も本社の方針のもと「オープン・ハイブリッドクラウドでIT業界を変える」を19年度のテーマに据えているという。望月氏は「ハイブリッドクラウド基盤による一貫性の追求、クラウドネイティブアプリケーション開発によるスピードへの貢献、オートメーションと管理による自動化の促進に注力していく」と語った。

 望月氏は、日本企業におけるRed Hatの導入事例として、成田空港の新しい搭乗手続き「OneID」を紹介した。空港でチェックイン時に顔写真を登録すると、手荷物預け、保安検査、搭乗ゲート通過といったその後のプロセスが“顔パス”になり、搭乗券やパスポートの提示が不要になるシステムで、基盤に「Red Hat OpenShift」を採用しているという。

 望月氏は「Red Hat OpenShiftの導入により、OneIDはピーク時のスケーラビリティに対応可能になった他、他のシステムとの連携も容易になった」と説明。他にも楽天や日本総研といった大企業で導入が進んでいるとし、オープン・ハイブリッドクラウド戦略の日本市場での手応えを強調した。

photo 「OneID」の仕組み
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