ドナルド・トランプ米大統領は12月13日(現地時間)、中国との貿易交渉で合意したため、15日に予定していたスマートフォンやノートPCなどを対象とする制裁関税「第4弾」の発動を停止したとツイートした。この関税が発動すれば、米AppleのiPhoneやiPadなど、中国で製造している製品にも15%の追加関税が適用されるはずだった。
米通商代表部(USTR)の発表によると、この合意で、約2500億ドルの中国からの輸入に対する25パーセントの制裁関税は維持するが、9月に発動したスマートウォッチなどを対象とする約1200億ドルの中国からの輸入に対する関税率は15%から7.5%に引き下げる。
トランプ氏はツイートで「これはすべての人々にとって素晴らしい取引だ」と自賛した。
Appleは11月、トランプ氏をテキサス州オースティンの新社屋とMac Proの工場に招待し、米国での投資拡大をアピールした。
その訪問での記者会見で「ティム・クックCEOは追加の制裁関税は米国にとって良くないと言っていますが、12月15日の追加制裁関税は発動するのか?」という質問に対し、トランプ氏は「誰もが制裁関税は経済にとって悪いと言うが、米国の経済は世界最強だ。米国は中国より偉大だ。どうなるか見ていよう」と語っていた。
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