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» 2019年12月17日 08時16分 公開

ポタフェス 秋/冬 2019 東京:「アクティブノイキャン」「完全ワイヤレス」だらけ AirPods対抗Qualcomm TWS Plus採用製品、多数展示 (1/3)

今冬のポタフェスでは、アクティブノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤフォン製品が複数展示されていた。

[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

 ポタフェス AUTUMN/WINTER TOUR 2019 東京・秋葉原において、Qualcommが、Qualcomm TrueWireless Stereo Plus機能に対応した完全ワイヤレスイヤフォン向け最新チップ「QCC5100 series」の技術デモと採用製品の紹介を行っていた。

photo Qualcomm TrueWireless Stereo Plus

 昨年の採用製品展示と比べて、製品数が大幅に増えていることが分かる。

 ノイズキャンセリングヘッドフォンは、1989年にBoseが航空機のパイロット向けに発売したのが最初で、1995年にソニーが発売したアナログ・ノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC10」と「MDR-NC20」が世界最初の一般向け製品と言われている。

 その後、Boseは、2000年に一般向けノイズキャンセリングヘッドフォン「QuietComfort」シリーズを、ソニーは、2008年に世界初のデジタル・ノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC500D」を発売する。

 2014年7月に、Boseは、Appleが買収を予定していたBeats Electronics(現Beats by Dr. Dre)をノイズキャンセリング技術の特許侵害で訴え、2014年10月に和解している。

 ANC(アクティブノイズキャンセリング)技術は、こうした特許が絡むのに加え、専用のANC回路を開発する必要があり、資本力のあるメーカーしか参入できない状況が続いていた。

Qualcomm TrueWireless Stereo Plusがもたらすもの

 それらを一気に解決したのが、2018年1月にQualcommが発表したQualcomm TrueWireless Stereo Plus機能に対応する完全ワイヤレスイヤフォン向けチップ「QCC5100 series」だ。

 Snapdragonと連携するQualcomm Voice Activationを使用しないのであれば、アクティブノイズキャンセリング技術を搭載したチップとして、DSPを1つ搭載したQCC5125、DSPを2つ搭載したQCC5121、ウエハーレベルCSP仕様でDSPを2個搭載したQCC5124の3製品が主流となる。

 なお、QCC5121とQCC5125はQualcomm aptX Adaptiveにも対応している。

photo Qualcomm aptX Adaptive

 QCC5100 seriesチップは、ブラックボックスチップである代わりに、特許を気にすることなくアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したフルワイヤレスイヤフォンを開発することが可能になった。

 ただ、ノイズキャンセリングのための集音マイク実装やコントロールアプリ開発など、自社開発する部分も多く、2019年末になってようやくQCC5100 seriesチップを使用したANC付き完全ワイヤレスイヤフォンが発表され始めたという状況だ。

 QCC5100 seriesチップは「AAC」に対応しているが、Via Licensingを通じてライセンス料を支払う必要があるため、AACをサポートするかどうかは採用メーカーが決めることになる。

 また、QCC5100型の場合、ANC機能だけでは横並びになる可能性があり、ネインとフォスター電機が共同開発する「XRヒアラブル」など、付加機能をどうするかが注目される。

photo XRヒアラブル
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