楽天モバイルは1月24日、正式サービス開始に先駆けて携帯キャリア(MNO)事業の回線を無償提供する「無料サポータープログラム」の2次募集を終了したと発表した。23日午後1時から2万人を追加募集したところ、応募が殺到して定員に達したため、同日午後11時45分に締め切った。応募者には順次、契約の案内メールを送付するという。
無料サポータープログラムは、国内外を問わず、MNOサービスのデータ通信・音声通話・ショートメッセージサービス(SMS)を無制限に提供する取り組み。参加者は品質テストやアンケートに協力する必要がある。インフラの安定性を確認する狙いがあり、3月末をめどに終了し、有料サービスを始める予定だ。
プログラムを利用できるのは、東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市に住む18歳以上の人。楽天モバイルは2019年10月から5000人を対象に始めており、今回は「基地局の開設件数が予定を上回る見込み」との理由で人数を拡大。19年10月に落選した人を優先して受け入れ、サービスを無償提供するとしていた。
22日の会見に登壇した楽天モバイルの山田善久社長によると、正式サービス開始に向け、1月現在で3000局を超える基地局を開設済みで、3月には約4400局に達する見込みという。総務省に提出している3月時点の計画値は3432局であり、想定を上回るペースで進行中としている。
山田社長は、正式サービス開始の時期について「(無料サポータープログラムの終了後から)空白期間はないようにする」と説明。「開始日が決まっているわけではないが、もし4月1日に始めない場合は無料サポータープログラムの期間を延長する」とし、4月1日に正式サービスを始める可能性を示唆している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR