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» 2020年02月13日 14時27分 公開

第4回 ロボデックス:ロボットで人手不足を解消できる? アシストスーツからバリスタ、原発廃炉のロボまで登場 (1/2)

少子高齢化、労働人口の減少の問題を解決する方法の1つとして注目されているのがロボット活用。その最前線を展示会で見てきた。

[房野麻子,ITmedia]

 最新のロボットやロボット開発に必要な製品、技術を集めた「第4回 ロボデックス - ロボット 開発・活用展 - 」が2月12〜14日まで、東京ビッグサイトで開催されている。今回の展示では少子高齢化による労働人口の減少、人手不足を見据え、それらを解決するための製品やソリューションが目立った。

きつい作業を助けるアシストスーツが多数展示

 会場には、身体に装着して力仕事を助けるアシストスーツが多数展示されている。重いものを持ち運ぶ作業は腰への負担が多く、作業員の腰痛は大きな問題になっている。アシストスーツは身体への負担を軽減し、腰痛を引き起こすリスクを軽減してくれる。

 アシストスーツは電力を使うもの、使わないものの2タイプある。電力を使う方がパワーは大きいが、装着した人が動こうとするタイミングとスーツが動くタイミングにズレがあることがネックだという。一方、電力を使わないアシストスーツはパワーは小さいが、災害現場など頻繁な充電が難しい環境でも使いやすい。

 トヨタグループのジェイテクトが開発するパワーアシストスーツ「J-PAS」は、電力を使うタイプ。中腰での重作業時、腰にかかる負担を軽減してくれる。業界最大クラスの電動アシストトルク(40Nm:16kg相当)を実現し、トルクとスピードは4段階で調整できる。

photo 軽量コンパクトモデルの「J-PAS LUMBUS」。推奨使用者は身長が150〜180cmで女性でも使える。本体重量は4kgで稼働時間は4時間以上

 安田産業は「装着型サイボーグHAL 腰タイプ作業支援用」を展示。人が動こうとする際に脳から筋肉に伝達される信号のうち、皮膚表面に漏れ出てくる微弱な生体電位信号を読み取り、意思に従った動作をアシストするという。

photo HALは、脳・神経科学、行動科学、ロボット工学、ITなど、さまざまな研究分野を融合した「サイバニクス」を活用し開発されている

 オランダのメーカーLEAVO(レイボ)の「レイボ エクソスケルトン」は電力不要。前かがみ姿勢時の腰への負荷を40〜50%軽減し、腰痛を予防する。動力源は装着時の運動エネルギーで、かがむときに蓄えたパワーを、身体を起こす力に利用する「エネルギー回生システム」を採用している。

photo LEAVOの「レイボ エクソスケルトン」。ブルーのケーブル状のものが身体に沿ってメインユニットにつながっており、前かがみ姿勢時に身体への負荷を分散する
photo バッテリー不要で重量は約2.8kgと軽量。ユニットが大きくないので、装着したままジャケットなども着用できる

 ニットーの「archelis」(アルケリス)は「身につけて、歩ける椅子」がコンセプト。スネとモモで体重を分散して支え、長時間、立ったままでの作業による疲労を軽減する。電源は不要で、装着したまま自由に歩くこともできる。

photo archelisは、長時間立ち姿勢で手術を行わなければならない医療現場のニーズから生まれたという

 ダイドーの「TASK AR」は、建設現場や造園工事、点検作業などでの上向き作業に特化した電源不要のアシストスーツ。スーツを装着した状態で自然に腕を持ち上げ、約45度腕が開くと腕のカバーに上向きの力が発生。腕が持ち上げられ、そのまま保持されるため疲れない。腕を下ろすとアシストは解除される。

photo 今回展示されている製品は改良モデルの「TASK AR2.0」。旧モデルより軽量化され、フィット感も増しているという
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