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つい撮りたくなる不思議なコンデジ、富士フイルム「X100V」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2020年03月21日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 上から見ると従来と同じく各種ダイヤルが並んでいる。鏡胴部に絞りリング(Aにするとオートになる)、上部にシャッタースピードとISO感度(どちらもAにするとオートになる)、露出補正だ。

上から。シャッターボタンはレリーズケーブル用のネジ穴付。電源がシャッターボタン部についててオンオフしやすいのもよい

 ISO感度はダイヤルを引き上げて回すと変更できる。前モデルまでは指を離すとバネで戻ったが、今回は手動で戻す方式に。なので設定を変えながら撮りたいときに便利だ。

引き上げて回すISO感度ダイヤルは引き上げて回し、設定が終わったら指で押して戻す方式に

 変化があったのは背面。

 最近の富士フイルムのカメラで見られる傾向だが、十字キーが廃止され、スティックのみになった。使って見ると十字キーはなくて困らないし十字キーってなんかデジタルくさいし、スティックだけの方が背面がすっきりして昔ながらのカメラっぽい。

背面から。十字キーがなくなり、AF枠用のスティックだけになった。これはすっきりしててよい

 これはよい。

 で、さらに前後に電子ダイヤルもあり、多くのボタンがカスタマイズできる。

 3つめはモニター。

 初代X100から一貫して背面モニターは固定式だったのだが、X100Vではチルト式になった。モニターが稼働するようになったのである。もともとファインダーを覗いて撮る快感、的なカメラで、これを使ってるとついファインダーを覗いて撮ってしまうのが魅力なのだけど、いざ背面モニターの出動だってときは、ちょっとアングルを変えたいときなわけで、X100Vにこそチルト式モニターが似合うのである。

背面モニターがチルト式に。X100シリーズでは初だ。もちろんタッチパネル対応
さっとモニターを開いてローアングルで撮ってみた。単なる歩行者用信号なんだけど(23mm 1/800秒 F2.0 +1 ISO320)

 街を歩いててふとローアングルしたくなったときとかさっと対応できる。

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