ITmedia NEWS >

ネットフリックスパーティーやるから遊びにこない?サクッと読める!テレワークしぐさ

» 2020年03月26日 05時38分 公開
[松尾公也ITmedia]

連載:サクッと読める!テレワークしぐさ

新型コロナウイルス感染防止のため、自宅でのテレワークに挑戦しているITmedia NEWS編集部の面々。慣れない自宅での仕事で、記者たちが直面した困ったこと、気付いたことをサラッとご紹介します。

 テレワーク疲れの皆さんにオンラインオフ会(Drink From Home)を提案したが、さらに別の、家からみんなとつながることができる「楽しいこと」をやってみた。

 3月25日の東京都知事会見で「飲食を伴う集まりを控える」「在宅で業務」「夜間の外出や不要不急の外出を控える」が要請されたこともあり、映画館に行くことが難しい状況となった現在、NetflixやAmazon Prime Videoなどのビデオサブスクリプションサービスはとても便利。それはそうだけど、感想を伝える相手もいないのに自宅で一人で見るのはやはり寂しいものだ。

 ならば、Netflix Partyはどうだろう。

 これは、ビデオストリーミングサービスであるNetflixをみんなで同時に視聴する「パーティー」だ。沢口靖子さんがクラッカーの上に型抜きした果物なんかを載せて「オンザリッツ、しよう?」とネットで提案するホームパーティーのことではない(それならネットルヴァンパーティーとなるはずである)。

 実はこれ、Netflixの名を冠しているものの、公式提供ではない。サードパーティーによるChrome Extensionで、これを組み込んだユーザーたちが同じURLにアクセスすると、通常のNetflix画面の右側にチャットウインドウが追加され、そこでやりとりをしながら映画なりテレビ番組を視聴できるという仕組み。それぞれのChromeブラウザで、それぞれのNetflixアカウントで、タイミングだけ合わせて同時視聴するというわけだ。

 とあるコミュニティーでこのNetflix Partyを使った映画上映会を2回ほど開催してみたのだが、これが楽しい。

 第1回は「響」の実写版。2回目は「ベイビー・ドライバー」。どちらもすごく盛り上がった。特にベイビー・ドライバーは、フォーカスの「悪魔の呪文」、クイーンの「ブライトン・ロック」、サイモン&ガーファンクルの「ベイビー・ドライバー」といったロックの名曲がカーアクションと完全シンクロするミュージックビデオ的名作なので、ウンチクを語りたいのだ。その願いもかなえられて大満足。1回目はカウントしそこなったが、2回目の参加者は28人。

photo 28人でベイビー・ドライバーを鑑賞
photo Netflix Party堪能中

 やり方はこうだ。ホストになる人が見たいNetflixエピソードのページでNetflix Partyのアイコンをクリックする。するとStart the Partyというボタンが表示されるので、それをクリック。すると、他のユーザーがアクセスするためのURLが生成される。これを、Netflixアカウントを持っている友人に送って、「XX時にスタートね」と開始時刻だけ決めておく。チャットウインドウのチェックははずさないでおこう。

photo Netflix Partyをスタート
photo Netflix Partyの設定

 このサービスはまだ始まったばかりのようで、いくつか実装に問題がある。参加者がローカルで画面をクリックしたり再生ボタンにさわったりスペースバーを押したりすると、画面がポーズされてしまうのだ。最初に戻るボタンを押したら、視聴者全員が同じ状態になってしまう。

 また、Mac版Chromeでは日本語変換でEnterキーを押すとそこで文章が確定されてチャットに送られるというバグもある。

 ニコニコ動画、YouTube Live、YouTubeプレミア上映なんかに近い感覚だが、Netflixの豊富なコンテンツをそのまま使えて、知り合いだけが集まれるというところがポイント高い。

 スティーブ・ジョブズの伝記映画やビル・ゲイツのドキュメンタリー「天才の頭の中」、ザッカーバーグとFacebook誕生を描いた「ソーシャル・ネットワーク」もNetflixにあったりするので、それをみんなで見て、彼らならテレワークにどんな革命をもたらしてくれるのか想像しながらワイワイするというのもいいかもしれない。まあ、「全裸監督」でもいいんですけど。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.