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メルカリがOINに参加 「メルカリ」「メルペイ」関連の特許をオープンソース化

» 2020年03月26日 16時12分 公開
[ITmedia]

 メルカリは3月26日、Linux関連の特許管理を手掛ける企業コンソーシアム「Open Invention Network」(OIN)に加盟したと発表した。フリマアプリ「メルカリ」、モバイル決済サービス「メルペイ」などで使用している技術の特許をオープンソース化し、約3200社の加盟企業とのクロスライセンスの対象にする。

photo メルカリがOINに参加

 OINは、2005年に米IBM、米Novell(当時)、米Red Hat、ソニーが設立。Linux関連の特許を買収し、加盟企業にロイヤリティーフリーで提供することでLinuxの特許問題を解決することを目的としている。現在はトヨタ自動車、NEC、米Googleらも加わっている他、3月25日には楽天も参加を表明した。

 メルカリは「メルカリやメルペイを開発・運用する中で培った技術を、オープンソースとして世の中に公開することで、世の中のイノベーションに協力することが、オープンソースから受けた多大な貢献に対してあるべき行動だと考えている」と説明している。

photo OINの公式サイト

 メルカリはOINと同時に、パテントトロール(特許権を侵害されたとして他社を提訴し、賠償金やライセンス料を獲得しようとする企業)対策を行っている企業連合「LOT Network」にも加盟した。

 LOTは、キヤノン、Google、米Dropbox、独SAPらが14年に設立。会員間の特許ライセンス契約により、パテントトロールによる訴訟リスクを抑制している。

 メルカリは「テック業界をリードする世界中の企業と歩調を合わせ、コミュニティーを保護し、特許を悪用する行為を防止する活動に加わる」としている。

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