ソニーは4月16日、関連会社で医療情報サイトを運営するエムスリーと、新型コロナウイルス感染症対策で協業すると発表した。感染が疑われる患者の胸部CT画像を分析し、医師の診断を支援するAIなどを開発。医療現場の安全性の向上を目指す。
まずは、(1)胸部CT検査画像の診断支援サービスや診断支援AIの開発・普及、(2)最前線で治療に当たる医師の知見などを全国の医療従事者に伝える無料Web講演会の開催、(3)治療に携わる医療従事者の負荷を低減するサービスの開発――から始める。
画像診断支援サービスでは、症例の判定を遠隔地にいる専門医に依頼できるようにする。無料Web講演会は最大20回程度開催する予定。
両社は、新型コロナ対策以外の医療領域でも協力する。具体的には、ソニーのスタートアップ創出支援プログラム「Sony Startup Acceleration Program」を活用し、ソニー社内でアイデアを公募。プロジェクト化して課題解決に取り組むという。
ソニーの吉田憲一郎社長は、「エムスリーの医療分野における豊富な知見、ネットワークとソニーのテクノロジーの力を結集し、新型コロナウイルス感染症に対応する医療の最前線を守ることに貢献できるよう、迅速に活動を進めていく」としている。
開発資金などは、ソニーが新型コロナ対策で立ち上げた約100億円の支援ファンドから拠出する。
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