楽天は5月13日、2020年第1四半期(20年1〜3月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比18.2%増の3314億円になったが、楽天モバイルへの投資がかさみ、営業損益は241億円の赤字(前年同期は1137億円の黒字)に転落した。
国内EC事業とフィンテックの分野は営業利益が302億円(前年同期比3.1%増)と成長。一方、楽天モバイルを中心に、物流分野、ペイメント分野での先行投資による営業損失が500億円になった。
国内EC事業での流通総額は前年同期比9.8%増の9271億円と成長。営業利益は物流関連の設備投資などで103億円(前年同期は120億円)に減少した。
フィンテック分野では、カードのショッピング取引高が2.7兆円(前年同期比27.6%)に成長。楽天証券は株式やFXの取引量が増え、第1四半期中に開設された新規口座数は34万6000件と過去最高になった。
楽天ペイや楽天Edyといった決済サービスでは、楽天ペイのアプリで楽天Edyの電子マネーを使えるようにした結果、楽天Edyの新規利用者数が85%増加した。一方で営業利益は20億円の赤字(前年同期比76億円減)に転じた。
広告事業は前年同期比15%の成長を見せた。楽天市場に出店している店舗からの広告売り上げが堅調に伸びたという。
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