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» 2020年05月14日 17時33分 公開

KDDI、UQ mobile事業を子会社から取得 auとの2ブランド体制で競争力強化

KDDIが「UQ mobile」の運営事業を子会社UQコミュニケーションズから承継すると発表。UQ社は10月1日付で会社分割を行い、同事業をKDDIに譲渡する。多様化する顧客ニーズへの対応、営業拠点の統合による体制強化などのメリットを見込む。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 KDDIは5月14日、格安SIMサービス「UQ mobile」の運営事業を子会社UQコミュニケーションズから承継すると発表した。UQコミュニケーションズは10月1日付で会社分割を行い、同事業をKDDIに譲渡する。auとUQ mobileの2ブランドを1社で展開することで、多様化する顧客ニーズへの対応、営業拠点の統合による体制強化、5Gの推進に向けた経営資源の効率化などのメリットが得られるとしている。

 UQコミュニケーションズは会社分割後、「UQ WiMAX」ブランドでのワイヤレス通信事業などを継続する。

photo KDDIがUQ mobile事業を子会社から取得すると発表

 UQ mobileは2014年12月にサービス開始。月間データ容量が3GB(月額税別1980円)、9GB(同2980円)、14GB(同3980円)のプランなどを提供しており、20年1月に累計契約数が200万件を突破した。

 KDDIは3月に商用5Gサービスを始め、月間データ容量の上限がないプラン「データMAX 5G」(月額税別8650円)を提供するなど、ヘビーユーザーに向けた施策を進めている。そうした中で、ライトユーザー向けプランをそろえるUQ mobileを自社運営することで、他の携帯キャリアやMVNOへの顧客流出を防ぐ狙いもある。

photo KDDIによる説明

 KDDIの高橋誠社長は、5月14日の決算会見で「現在の市場では顧客の多様性が進んでいる。多様化した市場に対し、一つのブランドではなく、多様化したブランドで訴求していく。安定した通信で動画などを見たい人にはauを、とにかく料金を抑えたい人にはUQを提供する」と説明。

 「UQとのダブルブランド化で、しっかりと楽天にも対抗していきたい」(高橋社長)とも話し、通信網のローミング(相互接続)で支援する楽天のMNO事業への対抗心をうかがわせた。

 「au PAY」などの金融・決済サービスとUQ mobileの連携を強化する計画もあり、詳細を「近日中に発表する」(高橋社長)としている。

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