米スポーツ用品大手のNikeは5月29日(現地時間)、「For once, Don’t Do It」(今回だけは、それをしてはいけない)というタイトルの60秒CMを公開した。同社は「Just Do It」という企業スローガンで知られる。
このCMは、25日に黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警官に殺害されたことに対する抗議デモが全米に広がっている中、「#UntilWeAllWin」というハッシュタグ付きでツイートされた。
静かなピアノの演奏をBGMに、黒い画面に白い文字で「今回は、以下のことをするな。米国に問題がないふりをするな。人種差別から目をそらすな。大切な命が奪われることを受け入れるな。これ以上言い訳をするな。自分には無関係だなどと思うな。黙って座っているな。自分は変革に参加できないと思うな。皆で変革に参加しよう」と表示され、最後にNikeのロゴであるスウォッシュが表示される。
同社は2017年の「EQUALITY」キャンペーンなど、たびたび人種差別に反対し、平等を謳うキャンペーンを行っている。
米国のNike公式サイトのトップには現在、このCMが掲げられている。
独adidasも米国サイトのトップに「RACISM」(人種差別)と大きく描き、「共に変化を起こそう」と呼び掛けている。
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