米Twitterは5月29日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領のツイートを初めて非表示にした。26日にはトランプ氏のツイートに初めてラベルを付け、それに不満を持った同氏は28日、Twitterを含むソーシャルプラットフォームに圧力をかける大統領令に署名した。
ツイートは削除されたのではなく、「このツイートは、暴力の賛美についてのTwitterルールに違反しています。ただし、Twitterではこのツイートに公共性があると判断したため、引き続き表示できます」という告知の右端にある「表示」をクリック(タップ)すると表示される。
非表示になったツイートは、ミネソタ州ミネアポリスで発生した白人警官に殺された黒人男性についての抗議デモが暴動化した件についてのもので、ミネソタ州知事に対し、いつでも軍を差し向けると知らせたという内容。「略奪が始まれば(軍による)射撃も始まる」という部分が個人または集団に向けた暴力をほのめかす脅迫に当たるとみなされたようだ。
一般人による同様のツイートであればルール違反で削除するところだが、ニュース性があり、公益になると判断したため、ラベル付きで残した。
Twitterのコミュニケーションチームは「われわれは@realdonaldtrump(トランプ氏の公式Twitterアカウント)のこのツイートに公益通知を追加した」とツイートし、ジャック・ドーシーCEOがそのツイートをRT(リツイート)することで、この措置を同氏も認めていることを示した。
本稿執筆現在(非表示になってから約1時間後)、この措置に対するトランプ氏からの反撃はまだない。
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