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» 2020年06月19日 15時40分 公開

「接触確認アプリ」を「なんか信用できない」と思う人に「26のイエスとノー」で答える (3/4)

[西田宗千佳,ITmedia]

どんな機能がついているのか

常に操作していなければいけないんでしょうか?

  • ノー。アプリをインストールして立ち上げたあとは基本的には放置しておき、通知があったら見る程度で十分です。

 インストール後、操作は特に不要。「通知」や「位置情報の取得(これはBluetoothの利用に関してのもので、GPSのことではない)」などの許諾は必要だが、日常的には操作の必要はない。

 「陽性が疑われる人との濃厚接触が記録されていた」場合など、いくつかの場合に「通知」が出るが、その時に操作するだけでいい。

「ソーシャルディスタンスを保っていない」ことを警告してくれますか? また、感染者の接近を警告してくれますか?

  • どちらもノー。

 リアルタイムに利用者になにかを通知したり、警告したりする機能はない。そういう性質のアプリではない。

一瞬でも感染者に近づいたら記録されるの?

  • ノー。「15分以上・1m以内の距離を維持したとき」のみが記録されます。

 前出のように、「15分以上・1m以内の距離を維持したとき」を検出するアプリなので、その条件を満たさない、短時間の接触は記録されないし、警告もない。

「どこへ行ったから濃厚接触があった」「いつ濃厚接触があった」かが分かりますか?

  • ノー。「濃厚接触があった可能性」だけが分かり、日時・場所は分かりません。

 個人情報は記録されないので、通知からも「濃厚接触があった」こと、「これまでに何件そういう疑いがあったか」は分かるが、日時や場所は分からない。それがプライバシー侵害や疑心暗鬼を生み出す可能性があるからだ。

COVID-19に罹患したら、自動的に教えてくれるのですか?

  • ノー。自分で医療機関や保健所から認定を受け、その上で情報を「自分で通知するために入力」します。

 自分の健康状態を把握する機能は一切ない。ただし、どのような時に医療機関に相談すべきか、どのように自宅で静養する判断をすべきか、といった情報提供への窓口にはなっている。

 検査などを経て自分が「陽性である」と分かった場合には、自分の判断に基づき、その情報を登録・アップロードすることになっている。

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「陽性申請」では、名前や住所・電話番号を記録・通知しますか?

  • ノー。そうした個人情報は一切記録しないし、通知もしない。

 陽性疑いの申請はあくまで「アプリでの利用」を前提としたもので、名前や住所・電話番号を記録・通知しない。そのため、アプリを介して誰かに「自分がCOVID-19の陽性と判断された」ことが伝わることもない。

「陽性だったことの申請」は義務・強制ですか?

  • ノー。個人の判断に委ねられています。

 アプリの利用が「個人の判断に基づく」ものであるのと同様に、「陽性だったことの申請」もあくまで個人の判断に基づく。

アプリを使うと、自分が罹患したことを、知人や周囲の人に知られてしまうのでは?

  • ノー。完全に匿名です。ただし、「陽性者との接触通知があった」ことから、周囲の人を疑い出す人は出てくる可能性があります。

 前述のように、アプリでは個人名などは一切記録されないし、場所も記録されていない。そのためアプリの通知からは「濃厚接触が疑われる事例があった」ことだけが分かる。

 しかし、そこから邪推して「あの人か」「あの時か」などと考える人は出てくる危険性がある。そうした考えが、人や場所の差別や混乱の助長につながらないよう、十分に注意したい。

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