米Netflixが7月16日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月)の決算は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための、いわゆる“巣ごもり需要”を反映し、売上高は前年同期比25%増の61億4828万ドル(約6600億円)、純利益は約2.7倍の7億2019万ドル(1株当たり1.59ドル)と、売上高と純利益ともに過去最高だった。有料会員数は自社の予想を上回る6%増の1億9295万人。
同社は第1四半期の株主への書簡で「自宅待機が終われば視聴は減少し、会員数の増加も減速することが予想される」としたことに言及し、第3四半期の予測として有料会員の増加数を250万人と控えめにした。前年同期の有料会員増加数は680万人だったが、この四半期には「ストレンジャー・シングス」の新シリーズスタートなどの追い風があった。
Netflixは、オリジナルのドラマシリーズなどを全話まとめて配信する。今年配信予定だったコンテンツのほとんどは、既に撮影済みだったとしている。「2021年については、(新型コロナの影響で)ビッグタイトルの配信が下半期にずれ込むとみられるが、年間のオリジナル作品数は今年を上回る見込みだ」と語った。
同社はまた、テッド・サランドスCCO(最高コンテンツ責任者)をCCO兼任の共同CEOにする人事も発表した。創業者のリード・ヘイスティングスCEOは「テッドは20年、私のパートナーだった。この変更は、非公式だったものを公式にするものだ」と語った。この変更は後継者育成計画の長期的プロセスの一部だとも説明した。
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