ITmedia NEWS > 製品動向 >

Corning、先代よりキズに2倍強い「Gorilla Glass Victus」

» 2020年07月24日 11時20分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Corningは7月23日(現地時間)、スマートフォン向け次世代ディスプレイガラス「Gorilla Glass Victus」を発表した。2018年発表で現行の「Gorilla Glass 6」よりスクラッチ耐性を2倍強化し、2メートルの高さからの落下にも耐えるようにした(Gorilla Glass 6は1.6メートル)。

 Victus

 韓国Samsung Electronicsが「近い将来このガラスを採用する最初の顧客になる」としている。Samsungは8月5日に製品発表イベントを開催する予定で、ここでは「Galaxy Note 20 Ultra」(仮)やGalaxy Foldの新モデルなどが発表されるとみられている。

 一般的なアルミノケイ酸塩ガラスは0.8メートルの高さから落とすだけで破損するとCorningは説明する。Gorilla Glass Victusのスクラッチ耐性は、アルミノケイ酸塩ガラスの4倍という。

 また、コストはGorilla Glass 6とほぼ変わらず、エントリーレベルの端末でも採用できるとしている。

 Gorilla Glassは、米Apple、米Google、Samsungなど45以上の主要ブランドが80億台以上の端末で採用している。

 次世代ガラスの名称をGorilla Glass 7ではなくGorilla Glass Victusにした理由については特に説明はない。Victusはラテン語で、生き方、滋養などの意味がある。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.