ドナルド・トランプ米大統領は8月6日(米国時間)、安全保障上の問題から動画共有アプリ「TikTok」を運営する中国ByteDanceや、コミュニケーションアプリ「WeChat」を運営する中国Tencentとの取引を45日以内に禁止する大統領令を発令した。
大統領令ではTikTokやWeChatがユーザーの位置情報や閲覧履歴、検索履歴を収拾していると指摘。中国政府による米国へのスパイ活動に、これらのアプリが使われる可能性があるとしている。
TikTokやWeChatがユーザーの投稿を検閲しているという報道があるとも指摘。中国政府にとってセンシティブな内容を削除したり、利益をもたらす情報を拡散するのに使われたりしていると批判した。
TikTokを巡っては、インド政府が6月29日(現地時間)、国家安全のために国内でのアプリ使用を禁止した。日本でも埼玉県や大阪府、神戸市などがTikTokを使った情報発信を中断している。
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