ITmedia NEWS >
連載
» 2020年08月22日 07時10分 公開

キヤノンの「EOS R6」は「EOS R5」とどう違う?荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/3 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

 イメージセンサーはR5の約4500万画素に対し、R6は約2010万画素と差を付けている。「EOS 6D Mark II」が約2620万画素であり、多くのスタンダードなフルサイズセンサー機もそのくらいなのでちょっと見劣りするが、その分常用ISO感度も高く、AFもより暗所に強くなっている。

 画質のどこを重視するかは撮る人によって、あるいは被写体や用途によって変わるので一概にはいえないが、否定的に見る必要はないだろう。

 いつものガスタンクを撮るとこんな感じ。レンズはキットレンズにもなっている「24-105mm F4-7.1 IS STM」。コンパクトで軽量な標準ズームレンズだ。

いつものガスタンクをレンズキットのレンズで。F8で撮影(24-105mm 24mm 1/400秒 F8 ISO100)

 さすがにR5+24-105mm F4と比べると解像感の差は否めないが、階調も滑らかで非常に良い。

 ISO感度はISO100から102400、拡張ISO感度でその2倍の204800とR5より1段上がっている。

ISO400からISO102400まで感度を変えながら撮影し、等倍表示をして並べてみた。多少ノイズは増えてもディテールは保持されておりISO12800までなら使えそう

 実際にISO102400で撮影してみたのがこちら。夜の電車を1/250秒で。

通過する電車を240mmの1/250秒で。さすがにノイジーではあるが用途によってはいけそう(24-240mm 240mm 1/250秒 F6.3 ISO102400)

 その他、動画性能(R5は8KまでいけるがR6は4Kどまり)、Wi-Fi(R5は5GHzをサポートしているがR6は2.4GHzのみ)など細かな違いがある。

動画は4Kまで。フルHDでは120fpsのハイスピード動画を撮れる

速くて賢いAFとブレなさは撮影の幅を拡げてくれる

 EOS R6が素晴らしいのはこのシリーズでキモとなる「速い」「賢い」「ブレない」という3つをきちんと受け継いでいること。

 速い・賢いというのはAFや連写の話。

 連写性能はR5と同じ。電子シャッター使用時で最高約20コマ/秒、メカシャッター(電子先幕シャッターを含む)時で最高約12コマ/秒を継承している。連写を駆使するなら2000万画素のR6の方が扱いやすいかも。

 AFはデュアルピクセルCMOSセンサーのAFが高性能で最速で約0.05秒。レンズはF22まで対応。しかも暗所に強い。R5は-6.0EVまでだったがR6は-6.5EVの暗い場所でも合う。

 暗所でのAFは実に素晴らしく、かなり暗くても迷わずにすっと来てくれるのだ。

 これはセミの羽化を狙ったのだが迷わずにさっと合ってくれた。サーボAFにしてセミの目の辺りを追いかけている。レンズは35mm F1.8を使用。絞り開放だと背景のボケがレモン型になるが、F2.8まで絞るとほぼ丸くなる。

 このカット、撮影は手持ちで1/20秒だ。

ISO6400でこのクオリティーは素晴らしい。手持ちで環境光だけでセミの羽化を撮れるのだった(35mm 1/20秒 F2.8 +1 ISO6400)

 そして手ブレ補正はR5と同様に優秀なボディ内手ブレ補正を搭載。最高で8段分。使用するレンズや焦点距離で変わってはくるが6〜8段分は行ける。画素数がR5より少ない分、R5より歩留まりはよく感じたほどだ。

深夜の高層ビルとシャッタースピード1秒で手持ち撮影(24-240mm 24mm 1秒 F8 ISO800)

 F22まで絞って、手持ち1秒で渓流を撮影してみた。さすがに歩留まりは落ちるが、85mmの中望遠でも手持ちでこれができるのは楽しい。

85mmで1秒のスローシャッターで渓流を撮影。手持ちでこれだけ止まるのはすごい(24-105mm 85mm 1秒 F22 -2/3 ISO100)

 AFはもちろん人物+動物対応。動物優先にしていても、「優先」というだけで人物にもちゃんと合うのでいちいち切り替えなくて良いのが素晴らしい。

検出対象を選べる。動物をよく撮るなら動物優先にするといい

 対象となる動物は犬や猫や鳥。これが賢くて素晴らしいのだ。目・頭部・全身と幅広く追ってくれる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.