メルカリは8月24日、フリマアプリ「メルカリ」へのマスクや消毒用アルコールの出品を、政府が転売規制を解除した後も引き続き禁止すると発表した。同日時点での新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮したためという。政府は国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正し、29日にこれらの転売規制を解除する予定だ。
メルカリでは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年春ごろにマスクや消毒用アルコールの高額転売が横行していた。これを受け、同社は3月10日からマスク、5月2日から手指消毒液や除菌シートの出品を禁止。これらの出品を確認した場合、商品を削除するなどの対応を行っている。
政府もネットやフリーマーケットでの高額転売の横行を問題視し、3月15日にマスク、5月26日に消毒用アルコールの転売を規制。個人や事業者が仕入れ値を超える価格でこれらを販売することを禁止し、違反した場合の罰則も設けている。
だが、昨今は国内での生産量が増えて需給が安定したとして、内閣府の消費者委員会は8月20日にこれらの転売規制解除を妥当と判断。25日には、政府が施行令の一部を改正する政令を閣議決定し、29日の解除が決まっている。
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