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ライブをステージ上に“完全再現”「ディスタンス・ビューイング」ヤマハが開発 コロナ禍のライブハウス支援

» 2020年10月07日 13時11分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは10月7日、ライブ会場で収録した音声や映像、照明を、ステージ上に“完全再現”するライブビューイング「Distance Viewing」(ディスタンス・ビューイング)を開発したと発表した。一度収録したライブを何度も“バーチャル上演”することで、入場制限しているライブハウスで、多数のファンが同じライブを楽しむ――といったことが可能だ。

 コロナ禍で苦境に陥っているライブハウスを支援するサービスとして開発した。第1弾として、音楽ユニット「ORESAMA」(オレサマ)が10月18日に行うワンマンライブの公演を、翌19日に同じ会場で「Distance Viewing」で上演する。

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 実際のライブで、音響や映像、照明データを収録。これらのデータを使い、「ディスタンスビューイング会場」で同じライブを再現する。1回のライブを、臨場感そのままに繰り返し上演する、といったことが可能だ。

 ヤマハのリモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」との連携も可能。ライブをオンラインで視聴するファンが、スマートフォンからボタンをタップすることで、リモートで歓声を届けることもできる。

画像 ORESAMA

 ORESAMAのライブは、東京・渋谷のライブスペース「Veats Shibuya」で収録。同じ会場で19日にDistance Viewingで上演する。チケットは1500円(税込・ドリンク代込)。

 同社はDistance Viewingを、ニューノーマル時代の新しい音楽のあり方を提案するプロジェクト「Yamaha COVID-19 Project」の一環として5月から開発してきた。「Distance Viewingによりライブハウスなどの演奏スペースの稼働を安心・安全な形で回復させることで、音楽ライブ業界の再活性化の一助となれば」としている。

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