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筋骨格センサーで身体データ分析、オンラインフィットネスの指導精度向上 凸版など実験

» 2020年10月08日 11時56分 公開
[ITmedia]

 凸版印刷と米FIGUR8は10月8日、筋骨格センサーで身体データを分析しながらトレーニング指導を受けられるオンラインフィットネスの実証実験を行ったと発表した。被験者のバランスや安定性、柔軟性などを可視化でき、トレーナーと被験者双方で安心感や納得感が上がったという。

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 トレーニングや運動療法は、筋肉を力みなく柔軟に使うことが大切だが、コロナ禍でニーズが高まっているオンライントレーニングでは、トレーナーがクライアントの姿勢や筋肉の動きなどを把握しにくかった。

 実証実験は、FIGUR8が開発した筋骨格センサーと身体動作分析プラットフォームを使って、トレーニング指導の前後でそれぞれ約10分間、被験者の身体の状態を計測。データに基づいて被験者に最適なトレーニングを行った。3人の被験者を対象に72回測定した。

 例えば60代男性では、片足スクワットができるようになったり、片足で靴下を履けるようになる――などの成果が出た。トレーナーと被験者の両者で安心感・納得感やモチベーションも醸成されたという。

 今後、トレーナーや理学療法士、アスリートなどと協力し、フィットネスやリハビリ向けサービスを2022年度内に販売する計画だ。

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