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AMD、リアルタイムレイトレーシング対応「Radeon RX 6000」シリーズ発表 「Big Navi」搭載、579ドルから

» 2020年10月29日 13時24分 公開
[松尾公也ITmedia]

 米AMDは10月28日(米国時間)、PC用グラフィックスカード「Radeon RX 6000」シリーズを発表した。新しい「Radeon DNA 2」(RDNA 2)アーキテクチャに基づく7nmプロセスの「Big Navi」をコアに搭載。同社のPC向け製品としては初めてリアルタイムレイトレーシングをサポートし、先行するNVIDIAの「GeForce RTX 3000」シリーズに対抗する。

photo Radeon RX 6000シリーズで使われているチップ「Big Navi」を掲げる、AMDのリサ・スーCEO

 エントリーの「RX 6800」とミッドレンジの「RX 6800XT」の価格はそれぞれ579ドル(約6万円)、649ドル(約6万8000円)で、11月18日発売。フラグシップの「RX 6900XT」は999ドル(約10万4000円)で、12月8日の発売を予定している。GDDR6メモリはいずれも16GB。演算ユニット数は60、72、80。ゲームクロックはRX 6800で1815MHz、RX 6900XTで2015MHz。ブーストクロックはRX 6800で2105MHz、RX 6900XTで2250MHz。

photo Radeon RX 6800
photo Radeon RX 6800XT
photo Radeon RX 6900XT
photo Radeon RX 6000シリーズ比較表

 RDNA 2アーキテクチャはリアルタイムレイトレーシング対応に対応している新世代ゲーム機「PlayStation 5」「Xbox Series X」で先行して採用されている。

 PCIe 4.0に対応し、低レイテンシと電力消費の効率化に貢献するという「AMD Infinity Cache」、AMD Ryzen 5000シリーズとAMD B550/X570マザーボードと組み合わせた際にグラフィックスメモリへのアクセスとCPUの高速化を実現するという独自機能「AMD Smart Access Memory」もサポートする。

 Radeon RX 6000シリーズでは米MicrosoftのDirectX 12 UltimateとDirectX Raytracing(DXR)に対応。Variable Rate Shading(VRS)により、同一フレーム内で異なるシェーディングレートを変更可能にすることで画質を劣化させずにパフォーマンス向上を実現するという。ライティング、シャドー、リフレクションなどのエフェクトを集めたゲーム開発者向けのオープンソースツールキット「AMD FidelityFX」も提供する。

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