ITmedia NEWS > STUDIO >
ニュース
» 2020年11月30日 08時29分 公開

新連載「iOS音楽アプリプロデューサーがM1 Macを使ってみたら」:iPhone向けに開発した楽器アプリがM1搭載Macでそのまま動く衝撃 (1/3)

iOSでビンテージ鍵盤楽器を再現するアプリを開発しているプロデューサーによる、開発者目線でのM1 Macへの取り組みを綴っていく連載がスタートします。

[山崎潤一郎,ITmedia]

 筆者のもとにM1 Macがやってきた。今回、導入したのは、「Mac mini」の8GBメモリ、256GB SSDという最安値構成モデル。各テック系メディアは、Apple M1 チップを搭載した新世代Macの驚異のコストパフォーマンスを連日のように、驚きの書きっぷりで伝えている。ならば、最安値M1 Macでどこまでのことができるのか試してみようと考えた。筆者は、音源制作を生業にし、楽器系のiOSアプリを4タイトルリリースしているので、主に、音楽系の話題を中心に触れていきたいと思う。

 第1回は、M1 MacにおけるiOSアプリの互換性について触れる。筆者は、次の4つのiOSアプリにプロデューサーとして関わっている。「Pocket Organ C3B3」「Super Manetron」「Alina String Ensemble」「Combo Organ Model V」。いずれも60年代から70年代のロックやジャズで使われたアナログの鍵盤楽器達だ。今回は、これらがM1 Macで起動するのか、そして、従来のiOS向けApp Storeに加え、Mac App Storeでどのようにしてダウンロードすることができるのかをアプリ開発者の目線でレポートする。

photo 急遽導入したため、設置場所に困り、キーボードスタンドの上に2Uのラックを置いてその上にMac mini、EIZOのモニター、ミニMIDI鍵盤、トラックボールなどを置く、急ごしらえ状態で運用。本体は埋もれている

 さらに、上記アプリ4つのうち、Alina String EnsembleとCombo Organ Model Vは、macOS向けのプラグインフォーマットである、AUv3に対応している。それならば、いち早くM1ネイティブ対応した「Logic Pro」にプラグインとして読み込めば、DAWに組み込んだ形でソフトウェア音源として機能するはずである。その辺りも検証してみた。

互換性が確保されたiOSアプリは、自動で配信開始

 M1搭載Mac miniの各種設定を終え、真っ先に試したのが、自ら開発したアプリが動くかどうかだった。そこで、Mac App Storeアプリを起動しアプリ名で検索を実行したが、全く表示されない。まるでこの世の中から抹殺されてしまったみたいだ。そこで、普通にWeb検索を実施し、App StoreのWebプレビューページを開いてみた。すると、そこには、今までなかった「こちらで表示:Mac App Store」というボタンが存在するではないか。

 このボタンをクリックするとMac App Storeに遷移し、自分のアプリが無事表示された。iOS版を購入済みであれば、「↓」付きのクラウドアイコンが表示されるので、そのままダウンロードできる。試しに、Intel Macから、同様の手順でMac App StoreのiOSアプリを開くと、「○○○(アプリ名)はiOS専用です」と表示されダウンロード不可能だ。まあ、当然であろう。

photo アプリのWebプレビューページに行くと、「こちらで表示:Mac App Store」というボタンが現れる

 iOS版アプリを購入済みであれば、簡単にダウンロードする方法もある。Mac App Storeの左下にあるアカウント名をクリックすると購入済アプリがずらっと表示されるので、「iPadおよびiPhone App」をクリックするとiOSアプリだけが表示される。ただし、開発者の側でMac App Storeに表示するか否かをコントロールできるので、購入済みであっても、表示されないアプリも存在する。

photo 左下にあるアカウント名をクリックすると購入済アプリがずらっと表示されるので、「iPadおよびiPhone App」をクリックしよう
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.