　Forum Europeが開催する「10th Annual European Data Protection & Privacy Conference」のオンラインによるオープニング基調講演に、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏が登壇し、Appleのプライバシーの取り組みについて語った。

クレイグ・フェデリギ氏

　この中でフェデリギ氏は、iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14で、AppTrackingTransparencyフレームワークを通じてユーザーの許可を得ない限り、デベロッパーがユーザーをトラッキングしたり、ユーザーのデバイスの広告識別子にアクセスしたりできないようにする「App Tracking Transparency」を近日中に提供すると明らかにした。

App Tracking Transparency

Apple、iOS 14のトラッキング申告機能の追加は来年に　開発者に時間を与えるため
Appleが「iOS 14」で予定しているアプリの広告用トラッキングでユーザーに許可を求める新機能は、予定より遅れ、来年初頭に追加する。開発者に対応する時間を与えるためとしている。
Facebook、「iOS 14の新機能は多数の開発者と広告主を傷つける」
Appleが9月中にもリリースする見込みの次期モバイルOS「iOS 14」の新たなプライバシー機能についてFacebookが、同社の広告サービスに大きな影響を与え、「多数の開発者と広告主を傷つける」と主張した。
Apple、「Safari」にプライバシー重視の広告トラッキングツール搭載へ
個人のプライバシーを重視するAppleが、個人データを集めずに広告トラッキングを解析できる新ツール「Privacy Preserving Ad Click Attribution」をプレビュー版の「Safari」（バージョン82以降）で提供を開始した。Web標準化を目指している。