スマート家電メーカーのCerevoは12月21日、家電ベンチャーのUPQ(アップ・キュー)を2021年1月1日付で吸収合併すると発表した。企業としてのUPQは消滅し、在庫の販売を終えた時点で家電ブランド「UPQ」も終了する。Cerevoは吸収合併の理由について「UPQ製品のサポート体制を、より安定してご利用者様に提供するため」と説明している。
Cerevoは吸収合併後、UPQの事業と取引を承継し、在庫を売り切るまでUPQの既存製品を販売する。契約・権利義務関係も引き継ぐ他、販売後のサポートも担い、UPQ製品のメーカー保証などを提供する。
UPQは、カシオ計算機などで商品企画を手掛けた中澤優子氏が2015年に創業。当初は“一人家電ベンチャー”として注目を集めた。だが17年に同社製スマートフォンで発火事故が相次ぎ、18年には「120Hzで駆動」と宣伝していたディスプレイの書き換え速度が実際は60Hzだった問題が発覚。一転して批判を集めた。
Cerevoは19年にUPQから商品の量産を受託するなど、生産管理や量産体制などの面で支援していた。
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