米自動運転関連新興企業Nuroは12月23日(現地時間)、自動運転トラックを手掛ける米Ikeを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。IkeのチームをNuroに統合し、2社共通の「自動運転車で人々の生活をより快適にする」というミッション達成を目指して協力していくとしている。
Nuroは小型の自動運転車による物流サービスを、Ikeは無人トラックによる長距離物流サービスを開発している。
Nuroは既に2018年にIkeにライセンスを供与し、同社の株を保有している。ともに米Googleの「X」部門出身の創業者らは、これまでも協力してきた。Nuroの共同創業者でCEOのジャジュン・チュウ氏は後にWaymoとなるGoogleの自動運転プロジェクトの立ち上げメンバーの1人。Ikeの共同創業者でCEOのアルデン・ウッドロー氏はGoogleから米Uberに移り、共同創業者のジュール・ファン・デン・ベルフ氏と出会ってIkeを立ち上げだ。ファン・デン・ベルフ氏はGoogle Xから米Apple、米Ottoを経て、OttoのUberによる買収でUber入りした。
Nuroは同日、カリフォルニア州の交通当局から同州の行動での無人配送サービスの開始許可を取得したことも発表した。この許可を得たのは同社が初。2021年初頭から配達業務を開始する計画だ。
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