米Twitterは1月26日(現地時間)、「Twitter API v2」の「学術研究」プロダクトトラックをリリースしたと発表した。昨年7月に予告していたものだ。このトラックは無料で、Twitter上のすべてのパブリックなツイートデータと、高度な検索やフィルタリングのツールにアクセスできる。また、従来の標準プロダクトトラックの20倍に当たる月間1000万件までのツイートを利用できる。
ただし、学術研究プロダクトトラックにアクセスできるのはTwitterが承認した学生あるいは学術機関の研究にフォーカスする従業員のみ。また、ドナルド・トランプ氏のアカウントのように永久凍結されたアカウントのツイートや削除されたツイートには、公開設定のものでもアクセスできない。
Twitterは「2006年にTwitter APIをリリースして以来、学術研究者は公開ツイートデータを使って国家による言論統制から新型コロナに関する情報まで、多様な話題について研究してきた」が、「Twitterの開発者プラットフォームではこれまで、研究者が必要なデータに簡単にアクセスできるとは限らなかった。適切な情報を見つけるために独自の機知に頼らざるを得なかった」と語る。同社は過去1年、学術研究プロダクトトラックのβ版でフィードバックを収集してきた。
学術研究プロダクトトラックに関心のある研究者や開発者は開発者Webサイトから申し込める。
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