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» 2021年01月31日 23時30分 公開

Clubhouseなのに全員無言!? もくもくと作業する人をつなぐ使い方がリモートに最適リモートワーク時代のライフハック術(2/3 ページ)

[堀正岳,ITmedia]

キーボードを打つ音がほどよい刺激を生み出す

 「もくもく作業」ルームは、完全な沈黙よりも軽いキーボードの打鍵音が響いている方が集中できます。最低限の人の気配が、お互いが集中していることを感じさせてくれるからでもありますが、キーボードを打っている音自体が、良い刺激になるからです。

 無音の静かな部屋だと集中できないのに、騒がしいカフェの方がかえって作業が捗るという現象がありますが、それは私たちの感覚がもっているクセに起因しています。静かな場所ではどんな物音でもそれに注意が向くようになっていますが、音にざわざわと包まれている場合は、その一つ一つに私たちの感覚は注意を惹かれません。

 これを利用して、耳障りにならないホワイトノイズや、雨の音などといった環境音を利用して集中力を高める「Noisli」といったサービスも存在しますし、YouTubeにも長時間雨の音や風の音を楽しむことができる動画が存在します。

 キーボードの音にも、感覚をほどよく刺激し、集中力を引き出す効力があります。キーボードの打鍵音だけをASMR動画として提供している例もあり、国内だと Happy Hacking Keyboard が有名です。

HHKB ASMR

 互いの存在感、適度な質問や軽い雑談、そして心地よい音量のキーボードの打鍵音のすべてがそろっているおかげで、Clubhouseの作業部屋はリモートワークの強い味方になるのです。

ゆるやかに人をつなぐ価値

 リモートワークをしている人同士をボイスチャットでつなぐ使い方はClubhouseが最初ではありません。Discordでも同じチームのチャンネルでボイスチャットを開いておき、質問があるときは声を上げるという使い方をしている例はこれまでもありました。

 また、Webブラウザ上でオフィスのテーブルを再現して、同じテーブルにいる人同士をボイスチャットなどでつないで作業をするタイプのバーチャルオフィス「Remo」も最近は注目されています。

photo Remo

 また、ビデオ会議サービスとして広く利用されている「Zoom」でも、全員が同じミーティングにいるものの、ビデオをオフにして会議や作業を同時に行うケースが増えています。

 視線の「見ている・見られている」という圧力でお互いを縛ることから開放され、音で互いの存在感を感じ取りながら必要性最低限の会話で手元の作業を進めるのは、リモートでの人のやりとりの最適解といってもいいのです。

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