Raspberry Piが採用しているARMプロセッサ向けの「Windows 10 on ARM64」が公開されているのをご存じの方も多いと思います。筆者も知ってはいたのですが、インストールに途中で失敗して起動できていませんでした。しかし、最近になって動作が確認できたので、ご紹介したいと思います。
ただしWindows 10 on ARM64はラズパイにとってはかなり重いソフトです。転送速度が高速なmicroSDメモリカードを使うことに加えて、プロセッサのクロックアップにも挑戦してみたいと思います。
まずは高速な動作が期待できるmicroSDメモリカードを選びます。今回実験するmicroSDメモリカードは以下の6枚です。いずれもメーカーはサンディスクです。
Windows 10 on ARM64のイメージサイズが約4GBなので、「32GB以上であればテストを耐えうるのでは」という判断で選びました。後にラズパイでも使うことを考えて上限を64GBとしました。
またA1とA2という、アプリケーションパフォーマンスクラスによる速度差も知りたかったため、このようなチョイスとなりました。
これらのカードでCrystalDiskMark 8によるテストを行いました。テストマシンはCore i7-9750H、メモリ16GBというスペックです。結果は以下の通りです。
比較したのはCrystalDiskMark 8の最上段にあるシーケンシャルライトとシーケンシャルリードの値です。基本的にはシーケンシャルリードの値は32GB Ultraを除けばどのカードも変わりないのですが、microSDメモリカードのランクによって、シーケンシャルライトがかなり違います。当然ながら一番早いのはExtreme Proを名乗るカード、その次はExtreme、そしてUltraへ落ちるといった具合です。これらのカードはあきばおーで購入したのですが、購入価格は以下の通りでした。
当たり前ではありますが、やはり値段と性能は比例するのだなという印象です。これらの結果から、64GB Extreme Pro A2を利用してWindows 10 on ARMをインストールすることにしました。まあ、当然ですね。
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