日立ソリューションズは3月9日、作業現場向けの画像認識AIを開発したと発表した。点検時に作業員が使用したハンマーなどの工具の管理を自動化するソフトウェアとして販売し、工具の置き忘れによる重大事故を防ぐ。
作業員がカメラ前に持ち込みや持ち出す工具を並べ、AIに画像認識させる。入退場時の画像と比較することで、置き忘れや、余分な持ち出しなどのチェックを自動化できる。
画像認識AIはドライバーやレンチなど、一般的な工具の画像を事前に学習済み。カメラを設置した上で、ソフトウェアをPCにインストールすればすぐに使用できる。業種特有の物品を判定したい場合は、AIへの追加学習も可能だという。
作業員が持ち込んだ工具の置き忘れが重大な事故につながる恐れがあることから、建設や鉄道・飛行機など点検・保守を行う作業現場では、入退場時の工具の管理作業を行っている。これまで工具の管理は目視でチェックしていたため、同社はソフトウェア使用で「作業員の入退場にかかる待ち時間も低減できる」としている。
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