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伊藤かずえさんの「シーマ」、日産がレストア発表 SNSの「やっちゃえ、日産」に応え

» 2021年03月17日 16時55分 公開
[ITmedia]

 日産自動車は3月17日、女優の伊藤かずえさんが30年以上乗り続ける愛車「シーマ」をレストアすると発表した。自動車メーカーが個人所有の旧型車をレストアするのは異例。4月から作業を始め、状況は日産の公式Twitterアカウントで公開する。

伊藤かずえさんと愛車のシーマ

 2020年10月、伊藤さんがSNSに愛車の一年点検について投稿したことがきっかけ。シーマを30年以上にわたって大切にしているとネットやテレビで話題になり、日産にも「日産はレストアを検討して」「やっちゃえ、日産!」といったコメントが多く寄せられた。

 日産社内でも「何かできないか」と有志によるチームが立ち上がり、感謝の気持ちをレストアという形で伝えることにした。

 伊藤さんのシーマは、Y11型と呼ばれる初代の最上位グレード。しかし30年間で走行距離は26万6000kmにおよび(20年12月末時点)、ボディの塗装や擦れたシートなど気になる部分も増えていた。ボディは伊藤さんが父親と一緒に塗り直したもので、「思い出が詰まっている」けれど「まだら」な状態だという。

 伊藤さんの希望により、シーマは新車時と同じ状態を目指すことになった。有志チームのリーダーを務める日産の遠藤和志さん(日本事業広報渉外部 部長)は「レストアは非常に難しい作業となりますが、“技術の日産”に恥じぬよう、総力をあげて、伊藤さんにご満足いただける仕上がりにしたいと思います」としている。

 伊藤さんは17日に公式ブログ「Kazue Diary」を更新。日産への感謝の気持ちを記し、レストアには半年ほどかかると明かした。「30年間そんなに長い間離ればなれになったことがないので、レストアの様子をしょっちゅう見に行くことになると思います」(ブログより)。

 シーマは1988年(昭和63年)に日産が「世界に通用する新しいビッグ・カー」をコンセプトに市場投入した大型セダン。上質なインテリアと優れた走行性能などで人気となり、当時の「3ナンバー車ブーム」の火付け役となった。

伊藤さんのブログ。愛車シーマを「孫の世代まで受け継いで行きたい」という

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