テレビアニメ「東京BABYLON 2021」の製作委員会は3月29日、プロジェクトの中止を発表した。2020年末にアニメ制作会社による模倣盗用疑惑が浮上し、調査の結果「指摘を受けたキャラクターの衣装設定2点以外にも多数の模倣盗用があることが判明した」という。
製作委員会は「制作会社に対して管理不行き届きだった」と謝罪。委員会内で協議を重ねた結果、現制作会社との信頼関係は失われ、「制作続行は不可能と判断」した。「改めてCLAMP先生、製作委員会にて協議の上、全く新たな制作体制で再出発する」としている。
東京BABYLON 2021は当初、今年4月の放送を予定していたが、20年11月に公開した作品のビジュアルとキャラクター設定イラストが既存の衣装デザインを模倣していると指摘され、12月に放送時期の延期を発表していた。
原作の「東京BABYLON」は、漫画家集団「CLAMP」が1990年代前半に「サウス」「月刊ウィングス」(新書館)で連載していた作品。陰陽師の主人公が都内で発生する怪奇事件を解決するストーリー。1992年と94年にOVA化、93年には実写ドラマ化しており、約30年ぶりの映像化にあたっては2021年の東京を舞台にすることが決まっていた。
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