人種差別に抗議する「Black Lives Matter」(BLM)運動が米国で再燃している。アジア系を狙った暴行事件も相次ぐなど、人種や民族に根差す対立は根深い。IT業界ではそうした差別的な意識がこもる用語を別の用語に置き替える動きが進んでいる。IBMやCiscoなどが結成した「Inclusive Naming Initiative」は、中立的な用語の使用を推進する目的で、使用すべき用語とすべきでない用語の一覧を公開した。
その代表例が、主従関係を表す「master/slave」だ。「『slave(奴隷)』の用語をITの文脈で使用することは、人間性を奪う奴隷制の恐ろしさを薄れさせる」とIBMは言い、slaveの代わりに「worker」「child」「helper」といった用語に置き替えるよう促している。
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